陸前高田へ

もうすぐ一年半が経とうとしています。

 

私たちは花巻から車で2時間弱走り、陸前高田の町を訪れました。

 

あの日のまま残されている建物

 

未だ地道な作業を続ける重機と行き交うトラック

 

封鎖されている道

 

プレハブで営業されている店

 

これだけの爪あとを残していったのに、空は皮肉なほど何も変わらず見下ろしている

 

「波流れ 涙枯れ 今見える 空は今も変わらずにここにある」

 

離れて過ごしていたけれど、私たちがあの日感じたままを「んだなはん」という歌に込めた思いや願いが、陸前高田に来てみて一本の線で結ばれたような気がしました。

 

「種を育てましょう 涙 闇を 光に変えて

山 川 海 風 私は生きてる

一人一つこの命を 共に生かしてる

共に生きてる」

 

更地となってしまった地面からも、確実に草木は成長していました。

 

「枯れ果てた大地にも やがて花が芽吹くでしょう」

 

あの美しかった高田の景色は・・・

 

何故かあふれる涙。

 

苦しみながらも笑顔を見せ歩んでいる人々。

 

それでも生きていくしかない。

 

そんなさまざまな思いをかみ締めながら、一本松の前で高田の海を見つめ歌ってきました。